nengoインタビュー

サムシングホールディングス(株) 前 俊守氏

はじめに・・・

美しい街並みをつくるには、スクラップ&ビルドを繰り返していてはいけないと思います。街並みを落ち着かせるためにも、植栽を大事にし、長持ちする住宅をつくらないといけません。最近、100年住宅、200年住宅と世間で騒がれていますが、本当に現在建設されている住宅がそれだけ長い期間存在し、楽しむことができるのでしょうか?住宅に関して発生する事故の6割が地盤に関係していると言われています。その地盤について工務店・建設会社・設計事務所がどれだけ気にしているでしょうか?サムシングホールディングス㈱は地盤を専業にして唯一上場を果たしている企業です。前社長にお会いしてお話を伺ってきました。

的場
本日は貴重なお時間をありがとうございます。早速ですが、地盤に目をつけられた経緯を教えていただけますか?
前 氏
建設系商社に勤めていたことがあり、あるハウスメーカーが当時の地盤調査を信頼していなかったのです。そして、品質証明を出して欲しいという注文をもらったりとか、メーカーサイドで立ち会わなくとも品質管理ができ、結果を改ざん出来ないような仕組みを要求されたのです。そこで、地盤改良の機械を作ることになりました。
的場
それは売れたのですか?
前 氏
1台だけです。(笑)地盤改良業者に買ってもらわないといけないのですが、彼らには「そんな余計な物をつくらないでくれ」と怒られてしまったのです。そこで工事業者として30歳で独立することにしました。
前 俊守氏 前 俊守氏
的場
経営者としてもどのようにして上場まで果たすことができたのかとても興味があります。
前 氏
色々なことがありました。中でも会社設立2年目にあったことですが、P社への売り掛けが6000万円のうち3000万円回収できませんでした。倒産してもおかしくなかったのです。ちょうど3000万円の借り入れが奇跡的にできた直後だったのでなんとか助かりました。結果的にP社の販売先を引き継ぐ事もできたので、販売権を買ったような形になりましたね。
的場
トップの人間は危機に直面したときに真価が発揮されると言いますが、設立2年目にそんなことがあったら私なら間違いなく泣き寝入りしてますね。この先の会社の目標はありますか?
前 氏
2012年に東証2部に鞍替えしたいと思っています。自社のスタッフが若いうちからレベルの高い仕事ができるチャンスをつくりたいです。そして、みんなが生き生きと活躍できる場をなるべく多く提供していきたいですね。
的場
最後に、nengoについて何かアドバイス・ご意見をいただけませんか。
前 氏
街を安定させるためには住宅の中古市場をつくらないといけないと思います。現地に行かずとも、車のようにインターネットでも売買できるような市場もできるかもしれません。そのためには家の履歴・データが必要になります。その家歴書をすべての家が用意できるようになれば中古市場は活性化するのではないでしょうか。
最後に・・・
前さんも学生時代アメリカンフットボールをプレイされていたそうで、勝手に親近感を感じてしまいました。
そして、経営者としても、一人の男としても目標にさせていただける方とお会いできて、とても嬉しかったです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
前 俊守氏 右 前 俊守氏 右

サムシングホールディングス株式会社 代表取締役社長 前 俊守(まえ としもり)氏

1967年 奈良県生まれ
2000年に施行された住宅品質確保促進法にいち早く対応。「地盤の見える化」を推進し、地盤に関するデータをGPSシステムなどのITインフラを活用してサービスを提供。地盤の品質、透明性、生産性向上に貢献するシステムは他社にはない高い信頼性をもつ。地盤調査や地盤改良に関わるデータを開示し、その根拠をも明示することで業界慣習を一掃。そうした姿勢は、多くの法人や個人から信頼をうけている。地盤調査に関する特許技術を開発するなど、専業で上場している唯一の企業経営者としても注目をされている。

「安心できる家づくりは地盤から」http://www.sthd.co.jp/news/20080430.html