さまよえる日本の住宅 ③新建材
現代の日本の住宅の問題点の一つに新建材があります。新建材のはっきりした定義は知らないのですが、とりあえず、樹脂・ビニール・化学薬品・接着剤を使った経年変化が楽しめない建材とします。現代の日本の住宅はほとんど新建材で作られています。これには、まず建築会社に一番責任があります。クレームが心配だからと形状が変化しない建材を使いたがるのです。そして、完成したときが最高で、あとは廃れる一方の家になってしまうのです。建材メーカーも悪いです。自分たちが生きていくために、日々新しい商品開発をして、新しい商品を建築会社や施主に売りつけます。家というのは、そうサイクルの短いものではありません。それなのに、住んで1年もすると時代遅れの建材に囲まれて住まないといけないのです。キッチンやトイレ、ユニットバスなどに特にあてはまることですね。最先端でいられるのは一瞬です。そんなところにお金をかける必要があるのでしょうか。建材メーカーの言っていることに躍らされていませんか。当然消費者も悪いので、もっと勉強しましょうね。家というのはその地区の自然環境と融合しないといけません。ですから建材は地産地消で利用されるのが幸せなのです。
建築商会 馬場徹氏宅にお邪魔してきました。

社員旅行で京都に行ってきました。2泊3日の最終日のコースに馬場さんのお宅を入れさせていただきました。20名以上のメンバーでお邪魔してしまいました。京都の建築やおもてなし等、厳しくも温かいお言葉をたくさんいただきました。社員の中でも今回の旅行で一番良かった場所にあげる人間が一番多かったのではないでしょうか。馬場さんは京都の建築・街つくりをとても不安がっていて、半ば諦めの気持ちにもなっているようでした。私も京都にときどきお邪魔させていただきますが、行くたびに街並みがガタガタしてきているように感じられます。日本で一番文化を発信していかないといけない京都でさえこんな状態だということはとても寂しいことです。馬場さんのこれからの活躍に益々期待したいですね。
さまよえる日本の住宅 ②戦後
日本の住宅は現在30年以下で壊してしまっています。ローンの返済期間とほぼ同じです。これは先進国の中で飛びぬけて短命です。なぜでしょうか?と質問をすると、ほとんどの人が「頑丈な家を工務店が作っていないから」と答えます。また、「経年変化を楽しめる家がないから」という答えももらいます。私はそもそも日本人は自分の家に愛着をもっていない、建物に価値を見出していないと思うのです。土地本位制でやってきたために、自然と建物は二の次になってしまっているのではないでしょうか。そうなると現在のデベロッパーやハウスメーカーのプロが建てている建物があのレベルであることの説明がつきます。仕方ないのです。戦後政府は税金をとる策を考えたときに、土地に税金をかけることにしました。そして、国民に家族単位で地に足をつけて落ち着かせようと、ボートピープルなども陸に上げ、マイホーム購入を呼びかけました。それが現在の持ち家・マイホーム信仰にも繋がっています。ただし、無理して家つくりをしていることもあり、それなりの住宅しか作れていません。因果応報と言いますが、現在の住宅・街並みができあがったのには、原因があるのです。ただ、これからの家つくり・街つくりがこのままで良いとは思えませんが。
「STANDARD TRADE.の仕事」 渡邊謙一郎著
お世話になっているSTANDARD TRADE.の渡邊さんが本を出版しました。STANDARD TRADE.さんは基本的には家具屋です。私からすると当たり前な家具を作られているのですが、現在こういう家具を作っている家具屋は見かけないですね~。シンプルで経年変化を楽しめる家具です。デザインの好き嫌いは当然ありますが、こちらの家具と一緒に暮すと幸せになれると感じさせてくれる家具です。家つくりなどもされていて、オリエンタルはお世話になっています。勿論家具だけでなく、家全体が経年変化を楽しめ、心と体を休めることができる空間になっています。大手ハウスメーカーではこういう仕事はできないでしょうね。無垢のフローリングは反るからとはじめから使おうとしないような会社に未来はありません。この本を読んで勉強してもらいたいものです。
さまよえる日本の住宅 ①住宅展示場
日本の住宅はどこに向っているのでしょうか。なぜそのように感じるかと言うと、住宅展示場を見ていただければ理解していただけると思います。どこの国に来たかと思いますよ。スウェーデンやイギリス、アメリカ、イタリア、スペインの家まで、万国博覧会さながらです。この展示場がそのままそこら辺の住宅街にある可能性があるのです。こんなことで本当に日本は良いのでしょうか?各個人の勝手だと言う人が多いのかもしれませんけど・・・。
日本では住宅の存在意義さえもはっきりしていません。そして、目的・目標も当然なく、方向性が定まっていないのです。日本人は他人に流されやすい人種です。そんなお国柄で、しっかりとした考えもなく、偽りの経済効率だけを考えて、みんなが好き勝手やってしまったので、今のようになってしまったと私は考えています。
日本の街を誰が美しくできるのか?
先日ある不動産会社の代表の方から興味深い話を聞きました。「大手の不動産会社に日本の街つくりは無理!」「そんな志さえない」というのです。「中小不動産会社のスケールが大きいことだけをやって、基本的には金儲けだけをして、将来の日本に責任を持とうとしていない」と断言していました。だから、「自分自身がが大きくなって、日本を救ってやるしかない」と言うのです。いやあここまではっきりと言ってもらえると気持ち良いですね。バブルについても言及されていました。「土地のバブルが起きることによっても街は破壊されるので、バブルが起きないような仕組みを実行すれば良いのに、日本の今の政治家や官僚ではダメですね」というのです。全く同感です。そして、「その政治家や官僚と結託することしか考えない大手不動産会社も同罪だ」というのです。なるほどですね~。
内田写真館
先日に引き続き内田写真株式会社からご提供いただいている写真を紹介します。小田原や熱海、箱根宮の下の写真です。ボロイ家の集合でも街並みは美しいですよね。なぜなのでしょうか?
内田さんからいただいた写真はもっとたくさんあるので専用ページをつくって紹介させていただくようにしますね。
東京工科専門学校


世田谷区 旭小学校周辺地区 地区計画を考える
旭小学校周辺地区、地区計画の素案説明会が開催されました。実は私が住んでいる地区なのですが、防災上とっても問題があります。密集して家が建っていたり、行き止まりの道が多かったりと問題だらけなのです。しかも、年間70戸は建て替えがあるそうで、せっかく建て替えをするなら、新しい都市計画のもと建ててもらいたいですよね。説明会に集まった人は色々な人がいて面白かったですね。基本的には、自分の家の前に25mもの建物が建てられたら困るなどの個人のエゴをぶつけに来ている人が多かったですが。議員さんも来て発言されて、世田谷区の街づくり課の方を随分と困らせていました。きっと支援者の助太刀に来ていたのでしょう。私も当然偉そうに発言させていただきました。「せっかくこのような計画をするなら、ベネチアみたいに美しい街をつくりませんか?」「この街に住みたいという人を増やすためにも、景観の良い街をつくりましょう。そして、もっと外観の規制を厳しくするべきではありませんか?」と。究極のエゴに受け取られたようで、会場はシーンとしてしまいました。(笑)ただ、会合が終わったあと一人の方が寄ってきて、賛意を表してくれたは嬉しかったですね。また、帰り際に街づくり課長の北川さんとも話をさせていただくことができました。是非またゆっくりお会いしてお話させていただきたいですね。
内田九一と内田写真株式会社
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先日、ある電鉄会社の不動産部の方と話しをさせていただきました。その方は私の話も十分過ぎるほどわかっていただいていて、美しい街並みを作ろうとしない会社に嫌気がさしている方です。美しい街が作れない一番大きな理由は、役員やトップは任期が短く、その期間内で結果を残さないといけないというプレッシャーを日々掛けられているので、長い目で見た街の開発が出来なくなってしまっているとのこと。それでは、どうすれば良いのでしょうか?過去美しい街が創られたのは、独裁的な権力があった場合が多いことを考えるとセンスの良い不動産開発会社のトップがもっと権力を持つしかないのでしょうか?本気の思いがあれば出来ると思うのですけど・・・。
紹介している写真は、明治天皇の写真を一番はじめに撮影した内田九一の子孫が経営している内田写真株式会社からいただいてきたものです。横浜と江ノ島の写真です。絵のように美しいですよね。他にもたくさんありますので、じょじょに紹介させていただきますね。
堀部安嗣建築設計事務所
吉桂の吉田社長に誘っていただき、堀部安嗣建築設計事務所が設計した賃貸物件を見てきました。とっても良かったですね。街にコミットしているのです。もともとこの地にあった木を植えなおしたり、バス停用の椅子もガーデン内に設置したりしています。勿論、室内も素晴らしいです。そういえばピーエスも使われていましたね。賃貸物件としても当然良いのですが、こういう分譲マンションがあっても良いと思います。というか、こういう物件がないのが不思議なくらいです。マンションデベロッパーさんはもっと勉強するべきですね。そうでないとデベとしての活躍の場を奪われてしまうのは間違いないですよ。
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