nengo memo

2008年11月(6)

ホテルグレイスリー田町

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 先日、元職場である藤田観光の新ホテル、ホテルグレイスリー田町を見てきました。エントランスにはポーターズペイントもご利用いただいているから言うのではありませんが、今までの藤田観光ではあり得ないホテルです。レベルが高いという意味です。ただ、スペックが良すぎて勿体ないというか、お腹いっぱいという声も同行者の中から多かったですね。ま、同行したのは、プロ中のプロだったので、そのあたりは気にしないでください。一般の方には十分なホテルだと思います。稼働率95%を越えているようですよ。ただ、私としてもちょっと物足りないことがあります。最先端を行っているホテルだとは思いますが、1年も経てば抜かれてしまうということです。今の日本の住宅に対していつも言っていることと同じで、出来上がり時が最高のパフォーマンスで、あとは廃れていく一方なのでは?と心配になってしまったのです。その点をクリアできるホテル、世界でも日本にしかあり得ないホテルをつくってみたいものです。

 

木の家

 先日お会いした隈研吾さんもおっしゃっていましたが、東京を木の家で埋め尽くしたいと。日本は昔木の家ばかりでした。そのために大火に襲われた経験がたくさんあります。実はそれって、日本だけのことではなく、ロンドン、パリ、ベルリン、さらにはアルプス以北のヨーロッパ主要都市のほとんどが大火に悩まされて続けていたのです。なぜそれがなくなったのかというと簡単なことで伝統的な木造をやめ、煉瓦や石で家を建てるようになったのです。ではなぜ、日本はそうしなかったのでしょうか?原材料がなかったわけではありません。しかし、木造をやめることには至らなかったのです。ただ、現代の木造住宅を見て感じるのは、外から木が見えません。確かに構造は木なのですけどね。これでは、隈さんがおっしゃっていた木の家とは違うと思うのです。煉瓦や石で家をつくるのではなく、新建材で家をくるむことを選択した日本、本当にこれで良かったのでしょうか?

XIVエクシブ 京都八瀬離宮と有馬離宮

 リゾートトラストから会員権販売の営業電話が何度断っても掛かってくるので、どんな施設なのだがと京都の物件を見てきました。いやあこれはナシですね~という施設でしたね。残念です。せっかくの京都の自然を全く活かしていないですし、どこの国の建物?インテリア?っといった感じです。正直そこに長く存在してはいけない建築だと私は思います。近くに中村外二さんがつくった瑠璃光院があるので、そちらを見てきて勉強してもらいたいです。しかも、本日の日経新聞にも宣伝がされていますが、有馬にも同じような施設を考えているとのこと。不思議なのですが、まわりの自然と融合するのではなく、内にこもる設計をしてしまうのです。だから、この施設だけまわりから浮いてしまいます。スリランカのBAWAのように、その地区の自然(土や緑や空)と一体化した建物を建ててもらいたいものですね。

リビング・デザインセンター

 リビングデザインセンターのSさんとFさんが弊社にお越しいただきました。住宅の本来あるべき姿を取り戻すために協力してくれないかとのこと。住宅は人の手が感じられて、時が経つにつれ、さらに愛着が生まれるべきという考えは全く同感です。Sさんはもともとセキスイハイムに勤めていたこともある方なので、ある意味大変説得力があるのです。詳細は語ることはできませんが、2月にはその発表があるはずです。楽しみにしていてくださいね。

景色を大切にしよう!

 日本では、木や山を崇めることが昔からあります。山を神と考え、山を見ては拝んだりしていたのです。それにも関わらず、日本では景色が日々悪くなっています。京都でさえもそうです。現在、圓通寺は借景で美しい比叡山が見えますが、近い将来マンション建設によって見えなくなってしまいます。これって、おかしいですよね?心を失くしてしまっているのではないでしょうか。また、日本人は富士山が大好きで、車のプレートも富士山ナンバーができました。そんな富士山を望める町は、富士見町とか富士見が丘などと名前をつけたのでした。それが残念ながら今では全然見えなくなっている町も多いのです。こんなことで良いのでしょうかね~。私の自宅の部屋からは、高層ビルや東京タワーを見ることができます。ただ、見ていても心豊かになりませんし、実はもう飽きてしまったのです。次回は山の見えるところに引越したいものです。

隈研吾さんにお会いしてきました

 隈研吾さんにお会いしてきました。現在、日本の建築家の中で、安藤忠雄さんと両巨頭のように評されている方とゆっくりとお話できたことは大変光栄でした。隈さんは、このnengoと方向性はほとんど一緒でしたね。隈さんの優しさからかもしれませんが、私がやっていることを全く否定されませんでした。ただ、日本の街をどのように美しくしていくかについては意見が分かれました。(写真や話の詳細はご本人の許可等をいただいてからでなくては記載するつもりはありません)とにかく、方向性が同じということ、私がやっていこうとしていることが間違いでないことが確認できただけでも良かったです。そして、もっと力をつけて、隈さんと対等に話ができるようになりたいと強く思えたことも収穫だったのではないでしょうか。