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つみきのいえ

 アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」の絵本を読んだ。水位が上昇し続ける街で、つみきのように家を積み重ねて一人その街に住み続けるおじいさんのお話だ。とても可愛らしい絵なので、子供用の絵本かと思えばそうでもない。実は大人に読んでもらいたい、というか読むべき本だと思う。作者が言いたいことが2点だけはっきりと伝わってきた。まず、地球温暖化の影響で多くの国で海面の水位が上昇してきていることを危惧している。ツバル共和国を思い出す。ツバルは近い将来、世界で一番はじめに海面に沈むことになる国である。絵本の中では、水位が上昇している理由など全く触れていないので、なお恐ろしく感じる。我々の住まいである地球を大切にしていかないと我々は当然のことだが住まいを無くすことになる。そして、2点目は日本人が自分の家に愛情をもっていないということ。平均26年で家を壊してしまっていて、自分の思い出や歴史を簡単に破壊してしまう日本の住宅事情を危惧している。絵本の中では、海中にある昔生活をしていた部屋に入るたびに思い出に浸ることになる。昔を懐かしむのは年寄りのやることだと言うかもしれない。私は昔を懐かしんで何が悪いと言いたい。歴史が刻まれ、経年変化が楽しめる家が良いに決まっている。人間だってそうだ。人間は生まれてから日々価値が上がっていく。それに比べ日本の住宅が日々価値が下がっていくのが残念でならない。
家も家族であるべきと思う。

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