歴史的建造物の継承

100年後にも残すべき歴史的建造物の継承のお手伝いをさせていただきます。

日本では減価償却という考え方に基づいて、居住用木造建物の耐用年数が22年と設定されております。
市場に流通している居住用建築物の中で、この耐用年数(工法により耐用年数は異なります)を超えている物件は価値がないと判断され、建物分の価値はゼロとして流通している現状があります。
ですが、希代の建築家によって大切に設計・建築された建物は時代を超えて愛されており、その価値は単純な税法上の数字では図れない側面があります。
こういった物件を、次世代の有志に継承し、多くの方にその建築的価値に触れていただくことで、建築に対してのリテラシー向上を図ることも、副次的な効果としてあると考えております。

加地邸継承

神奈川県三浦郡葉山町に残る別荘建築群は、日本においても非常に価値のある貴重な建築財産ですが、時代の変遷に伴って、ここでもスクラップアンドビルドが多発しております。
建築的な価値は認めながらも、築後相当年数を超える物件では相続時に継承がうまく進まずに、売却・分割販売されてしまうケースが多々あります。
その行く末が建売り戸建てとなるケースが多く、街の景観などに大きな影響を与えます。
今回、この加地邸(遠藤新設計/1928年竣工)の継承には、様々な困難と、大きな希望がありました。
困難とは、価値を創出すること。そして、その価値を可能性として見いだせる人とのマッチングをすることです。
希望とは、今後の歴史的建造物の継承方法について、一つのベンチマークができたことです。
今後、数ある歴史的建造物の継承について、不動産・建築的観点から向き合っていこうと思います。